なごみの里福田 事業計画
◎なごみの里福田拠点事業計画
〇 中期事業目標及び令和8年度数値目標
1.中期事業目標
平成26年4月に「なごみの里福田」の運営が開始され、12年が経過しようとしています。
施設入所については、ユニットケアの目的である「心がやすらぎ、居心地がよく、安定した生活を送ることができる、笑顔と賑わいで活気あふれるもうひとつのわが家づくり」を目指し、一人ひとりの生活習慣や好みを尊 重し今までの暮らしが継続できるように支援します。
デイサービス事業については、安定的なデイサービス事業の継続により、更なるサービス向上と地域貢献を果たしていくため、昨年度、新地町デイサービスセンターを休止し、福田デイサービスセンターに統合しました。引き続き、住み慣れた地域で自立した日常生活を営むことができるよう、デイサービス事業の適切な運営に努めます。
感染症対応については、感染拡大防止の観点から入居者ご家族の面会は予約制で面会者数を制限し、時間、場所を指定して行っています。
施設運営については、関係機関の指導のもと、ご家族の理解や地域との共存関係の維持向上をめざし、交流や諸活動に柔軟な対応を検討してまいります。
2.各事業所の中期目標
1)なごみの里福田(短期入所を含む。)
令和6年度の直近での稼働率は入居は95.9%で平均介護度は3.9、短期入所生活介護では68.2%で平均介護度は2.6となっています。入居者の平均年齢は、89歳9か月と高齢で入院等のリスクが大きくなっています。
施設入居については、緊急性や利用希望等に添って早期に応えられるよう努め、入居定員50人で1日当たり平均入居者48.5名の稼働率97.0%以上を目標とします。短期入所生活介護は定員10人で全室個室であり利用希望に応えるためにも、空床利用を活用しながら1日当たり平均8.5人で稼働率85.0%以上を目標とします。
2)福田デイサービスセンター
令和8年1月1日に、利用定員29人、月曜日から土曜日までの6日営業で再スタートをしました。それまでの新地町デイサービスセンター利用者については、全員が福田デイサービスセンターに移りましたが、2月の稼働率は、63.6%で平均介護度1.9となっており、稼働1日当たりの平均利用者は、18.45人となっています。十分な広さの地域交流共有スペースが併設され、開放的な施設となっており、介護の質の向上や個別機能訓練等の推進で、充実感・満足感等が得られる取組みに努め、稼働1日当たりの平均利用者数を23.2人、稼働率は80%を目標とします。
3.数値目標(短期目標)
|
区 分 |
なごみの里福田 |
短期入所生活介護 |
福田デイサービスセンター |
|
利用定員(人) |
50 |
10 |
29 |
|
稼働日数(日) |
365 |
365 |
310 |
|
稼働率(%) |
97.0 |
85.0 |
80.0 |
|
1日利用者数(人) |
48.5 |
8.5 |
23.2 |
|
利用延人数(人) |
17,702 |
3,103 |
7,192 |
令和8年度 特別養護老人ホームなごみの里福田事業計画
1.事業計画にあたり
「個人が主体的に生活できるための環境づくり」は、なごみの里福田施設建設当初からの目標であり、介護にあっては事故のない施設運営を目指し、認知症ケアの向上に向けた情報・技術の習得と実践に継続的に努めてまいります。そして、これらの諸目標を達成・実現、そして維持するためには、介護の技術、知識とともに職員の高い倫理性が求められることから、職場内外の研修(リモートを含む。)の機会を通じて職員の技術・意識をさらに高め、さらなる水準の向上を目指し介護の質を上げていくよう努めてまいります。
そして、施設内外の多職種連携により入居者及び短期入所利用者の日常生活動作の維持向上を図り、それぞれが実感できる身体機能維持・増進を目指してまいります。これは利用者のQOLの向上のみならず職員の介護負担(腰痛等の予防)の軽減にもつながるものであり、ケアプランに反映し介護現場での実践を行います。あわせて、関係する福祉用具の検討・活用やICT活用に努めてまいります。
また、入居希望者の優先順序は新地ホームと共同で入所検討委員会により協議しています。短期入所利用者の希望ニーズを的確に把握・判断し、適正な調整や職員の健康管理を徹底しながら、安定した介護サービスが提供できるよう意識した事業運営をしてまいります。
〇施設サービス基本理念
人間尊重と尊厳をもった、利用者権利による自律支援サービスの提供と
あたりまえの暮らしの実現を目指します。
〇施設サービスの基本方針
1.入居者への尊重と尊厳をもったサービスを提供します。
1.入居者の権利と安全を最優先とした介護を実践します。
1.入居者と職員がともに笑顔になれる介護サービスを提供します。
1.介護サービスの質の向上と適正なサービスを提供します。
2.重点事業
1)生活環境整備
・施設周辺の環境整備を進め、入居者の生活環境の維持・改善に努めます。
・施設全体の不具合箇所等のチェックを強化し、補修整備に努めます。
・施設設備の適正な維持管理に努めます。
2)サービスの維持・質の向上
・感染症や大規模災害の発生に備えた事業継続計画(BCP)に基づく対応に努めます。
・入居者の生活の継続性を重視し、安心・安全に配慮した介護サービス提供に努めます。
・身体拘束ゼロ、褥瘡ゼロ継続、オムツゼロ(日中帯)、骨折ゼロを目指し、認知症ケアの向上を図ります。
・個別機能訓練の充実に努めます。
・職員の確保と人材の育成に努めます。
3.委員会別活動計画
① 感染症対策委員会
活動目標 感染症の発生を最小限にするため監視を強化し、清潔で安全な施設を提供します。
地域の感染実態を把握し、施設内の感染の予防と蔓延防止を目指します。
活動内容
◇施設内研修を行います。(感染症の基礎知識と施設における感染症の特徴を理解し、施設内感染を未然に防止する手段を習得します(訓練も含む)。)
◇感染症対策委員会の決定事項を早急に周知し、啓発活動を行い実践できるようにします。
◇現場の感染防止対策の問題抽出と改善を図ります。
◇感染防止対策のマニュアルを、共通理解できるようにします。
◇マスク着用・手指消毒励行、日常触れる箇所の清掃・消毒の徹底を図ります。
◇「持ち込まない・持ち出さない・広げない」を基本に衛生意識の向上を図ります。
◇感染症を予防する体制を整備し、平常時から対策を実施するとともに、感染症発生時には迅速で適切な対応を図ります。
② リスク管理委員会(介護事故防止委員会)
活動目標 ユニット型施設の特色を活かし、入居者が安心して豊かな生活を築く為、全職員に危機管理意識向上に向けた取り組みを浸透させるとともに、安全かつ適切に、質の高い介護を提供する体制の確立を目指します。
活動内容
◇介護事故及びヒヤリハット事例の検証
・各部署の事故発生状況と再発防止策について検証及び検討を行います。[毎月、委員会]
・重大事故や解決困難事例については速やかにカンファレンスを行います。[随時]
◇事故分析及び統計
・多角的な視点から事故を分析し再発防止に活かす為、介護事故の統計を部署毎にまとめ配布します。[年2回、10月・4月]
◇研修会の開催
・全職員を対象に介護事故防止に関する研修会を実施します。[年2回、職員会議]
・マニュアルや事故報告書の記載等の修正は各職種と協議し各部署に周知します。[随時]
・リスク管理の研修に参加した職員は伝達研修を行います。[随時、職員会議]
◇リスク面からみた生活空間の見直し
・施設内の危険個所の情報収集及び改善を図ります。[毎月、委員会]
・福祉用具や施設設備の不具合等による危険因子は、環境衛生・設備委員会と連携を図ります。[随時]
③ 広報委員会
活動目標 広報紙を通じて入居者の方々の日常生活の様子やデイサービスの活動、福祉情報等を分かりやすく伝え、家族やサービス利用者、地域とつながる、明るく親しみやすい広報紙を目指します。
活動内容
◇広報紙「たんぽぽ」を年4回発行します。(124号~127号)
・プライバシーに配慮しながら、施設職員の取り組み、行事活動などを写真や文章で伝え、「伝える」「伝わる」を目指した紙面作りに取り組みます。
・入居者や利用者の方との心あたたまるエピソードや思わず笑顔になるひとことコナーなどを企画します。
・広報紙を作成するスキルを習得することを目的とした講座(レイアウト、写真講座、文章等)や研修に参加します。
◇壁新聞の作成、ホームページ等による積極的な広報活動に努めます。
④ 行事委員会
活動目標 感染防止対策を講じつつ入居者の意見や要望を踏まえた上で、季節を感じられる行事や各種活動を、一年を通して実施することにより日々の暮らしを楽しみや生きがいを持って過ごせるように努めます。
活動内容
◇季節の移り変わりを感じられるような各種行事活動の機会を毎月設けることで、楽しみのある暮らし、入居者同士の交流や心身機能の維持、生活意欲と生活の質の向上につながる様に努めます。
◇感染状況を考慮しながら、地域との交流が図れるよう努めます。
⑤ 機能訓練検討委員会
活動目標 入居者の身体機能維持に必要な動作や運動を日常生活の中で支援します。レクリエーション・園芸活動を通して、心身機能の活性化、日常生活の楽しみを提供します。
活動内容
◇毎月開催する委員会で、入居者の日常生活上の問題点、課題、検討事項等を挙げ、 各委員・機能訓練指導員を中心に課題解決に取り組みます。
◇各ユニットの余暇時間に、動画を活用して体操・運動等を行います。
◇各ユニット単位のレクリエーションを定期的に企画します。
◇4月下旬以降、花・野菜の苗植えを協力ユニット毎に実施し、その後の管理を含めて入居者と一緒に行います。
⑥ 環境衛生・設備改善委員会
活動目標 施設内各部署の定期的な巡回を行い、清潔保持と環境整備に努めます。車いすや施設内備品のチェックを行い、不備の際に迅速に対応できるようにします。介護材料室などの区画整理を行い、可視化をすることで、物品の所在を明確にします。
活動内容
◇介護材料室で保管している物品を可視化し、効率的に出し入れできるようにします。
◇各ユニットや浴室などの定期的な見回りを行い、施設内の環境保全に努めます。
◇車いすの空気圧チェックやブレーキの位置調整など、毎月の点検を行います。
◇害虫発生時期に備えて、備品を事前に用意します。
|
4月下駄箱 |
5月特浴 |
6月傘立て |
7月害虫駆除 |
8月害虫駆除 |
9月害虫駆除 |
|
10月下駄箱 |
11月特浴 |
12月傘立て |
1月 |
2月 |
3月 |
⑦ 生活向上委員会
活動目標 職員一人ひとりがご入居者の目線に立ち安心、安全に充実した生活が送れるように要望や想いを聞き取り外部研修の報告等を参考にするなどして、多職種と連携しながら入居者の生活の質の向上を図るため、職員の知識と技術の向上を目指します。
活動内容
◇年間計画を作成し下記の企画を委員会で活動していきます。
◇勉強会 アンケートの意見を元に、ユニットごとや介護員全体で研修を行います。
◇入居者生活満足度調の実施 聞き取り手順や様式を統一し順次見直しを行っていきます。
◇緊急時対応マニュアルの見直し 手順を確認しながら委員会で引き続き緊急時対応マニュアルを修正していきます。
⑧ 給食委員会
活動目標 入居者及び利用者の身体状況や嗜好を把握し、適切な食事形態によって心身の健康維持及び増進が図られるように努めます。季節感を感じ、食事が楽しみになるような献立作成に努めます。
活動内容
◇嗜好調査を実施し、入居者及び利用者のニーズ把握に努め可能な範囲で対応していきます。
◇行事や喫茶など、季節感を楽しめる企画を行います。
◇四季が感じられ、入居者及び利用者から喜んでもらえる食事提供に努めます。
⑨ サービス向上委員会
活動目標 介護現場における生産性向上の観点から、現場における課題を抽出および分析した上で、利用者の安全並びに介護サービスの質の確保及び職員の負担軽減に資する方策を検討します。
活動内容
◇「介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン」の内容に基づいた業務改善活動を継続的に行うよう努めます。
◇生産性向上に資するよう介護テクノロジーの活用について、見守り機器などの情報収集と介護現場への適合調整、補助金活用による導入に向けた予算検討を進めます。
4.職務分掌による活動計画
① 介護支援専門員
活動目標 入居者の暮らしを支援するために、入居者をより深く丁寧に把握するための情報を収集し、自立支援に向けて、個別性のあるプラン作成を目指します。関係職種と情報を密に共有することを意識しながら同じ方向を向いたケアが出来るよう目指します。
活動内容
◇入居者、ご家族との関わりを積極的に保ち、意向をプランに反映させながら、具体的なニーズとその解決策を探り、自立支援に向けたプランの作成を行います。
◇本人、ご家族、関係職種と一緒にカンファレンスを開催し情報の共有を行います。そして定期的なモニタリングやアセスメントによりニーズの見直しを図ることで個別的で実践的なケアプラン作成に繋げていきます。カンファレンスに参加困難なご家族については、事前にご家族の意向を確認しケアプランに反映、後日報告します。
◇入居者やご家族が分かりやすい言葉で情報や判断基準を提供し、共有することでケアプラン作成に参加しやすくしていきます。
◇状態変化により現プランの遂行が困難になった場合には、ケアプラン内容を見直し対応ができるようにします。
◇看取りについて、医師や関係職種と連携を図り、入居者やご家族の意向に沿った尊厳ある看取りができるようにケアプランに位置づけます。
◇身体拘束については、拘束廃止を基本に、他職種協同で情報収集を行い、常に拘束を未然に防ぐケア方法を検討していきます。
② 生活相談員
活動目標 入居者本位と自立支援を基本とし、個々の尊厳が保持され日々の暮らしに楽しみや生きがいがあり、その人らしい望む暮らしが実現できるよう関係機関及び施設内外の各専門職との連携を図りながら質の高い相談援助支援とサービスの提供を目指します。
活動内容
◇入居者及び短期利用者、ご家族の想いを把握するため、サービス満足度調査を実施するよう努めます。実施にあたっては委員会活動と連携を図ります。
◇委員会や関係職種と連携しながら施設の各種活動を通じて、地域社会との接点と交流の促進を図り、楽しみのある暮らしと生活領域の拡大に努めます。
◇各種研修会への参加や拠点間の情報共有と連携を図ることで、職種課題の共有と解決及び相談援助技術の向上に努めます。
③ 機能訓練指導員
活動目標 入居者それぞれに適した機能訓練を、介護職員と連携しながら日常生活動作を通して実施します。機能訓練検討委員会を活用し、入居者が抱える課題について情報共有します。施設内の福祉用具について、関係職種と調整しながら管理等を行います。
活動内容
◇入居者の課題把握のため、随時職員から情報収集を行います。また、必要に応じてユニット会議に参加します。
◇機能訓練検討委員会主催のレクリエーション活動等に協力します。
◇毎月開催する機能訓練検討委員会にて、各ユニットに在籍する委員から入居者について気になる点を挙げてもらい、課題解決につなげます。
◇日常業務における備品在庫管理表の確認、車椅子等のメンテナンス、必要物品の購入等で関係職種と連携に努めます。
④ 看護師
活動目標 高齢者の特殊性を理解し老年看護に努めます。入居者の高齢化と重度化に副った健康管理に努めます。入居者の変化を的確に捉え速やかに対応できる体制づくりを目指します。
活動内容
◇関係職種と連携を図り、入居者の情報と課題を共有化し、総合的に健康を管理します。
◇状態の変化に対応した速やかな受診を行い、重症化の予防に努めます。
◇栄養・水分・排泄状況を把握し、快適な生活維持や疾病予防のため早期対応に努めます。
◇マニュアルに添った適切な服薬管理業務の徹底を図ります。
◇感染症対策委員会との連携を図り、感染症、合併症予防について発症を未然に防止できるように対応します(内部研修を行います)。
◇施設内で医学的基礎や緊急時対応についての研修を行います。
⑤ 介護員
活動目標 入居者一人ひとりがその人らしく安心して暮らしていけるよう、質の高いユニットケアを目指します。その為に職員の資質向上を図り、より良いサービスが提供できるようにします。
活動内容
◇暮らしの支援
・入居者の暮らしが充実するよう自立支援をしていきます。
・入居者個々の生活状況を24時間シートに盛り込み、統一したケアができるようにします。意向や状態変化に合わせて定期的な見直しを行います。
・入居者の暮らしが分かる記録、24時間シート及びケアプランに沿った記録の充実に努めます。
・ユニット間の連携を密にして情報共有に努め、協力ユニットの対応もできるようにします。
◇職員の資質・能力の向上、介護技術の研究・職員育成
・職員同士が働きやすい職場となるよう、メンバーシップを大切にすることで明るい雰囲気のユニットにします。
・動画等を活用した内部研修、又は外部講師を招いて対面での研修開催やオンライン研修に参加します。
◇余暇活動の充実
・各職種と連携して感染症対策に十分配慮し、日々の暮らしに楽しみが持てるような活動を行っていきます。
・テレビの動画サービスを活用し、日々の暮らしに楽しみが持てるような活動を行っていきます。
・ご家族の面会は感染状況に応じて対面または窓越しで実施します。
◇権利擁護推進の観点から虐待防止対策への取り組みに努めます。
⑥ 管理栄養士
活動目標 入居者及び利用者の身体状況や嗜好を把握し、最適な食事提供によって健康の維持及び増進に努めます。季節感のある献立提供に努めます。
活動内容
◇ミールラウンドの実施、体重推移及び食事状況から低栄養リスクの把握を行い、個人に適した栄養ケアの提供に努めます。
◇季節感のある食事提供に努めます。
◇嗜好を把握し、入居者及び利用者の望む食事提供が行えるように努めます。
◇低栄養予防、改善のため適宜適切な栄養量が確保できるように支援し、栄養情報の提供を行います。
⑦ 管理・事務
活動目標 職員が健康で安心して働けるよう、職場環境づくりに努めます。適切な施設の維持管理、防災・防犯に努めます。
活動内容
◇設備・備品の老朽化に伴う購入・修繕を、予算管理に基づき計画的に執行します。
◇災害等に備え、適正な備品管理に努めます。
◇物価高騰を踏まえ光熱費や消耗品の使用状況を把握、支出の抑制に努めます。
◇保管書類の適正な管理とスムーズな事務処理に努めます



